予防歯科
「予防歯科」なんて自分には関係ない、と思っている方はいませんか?
忙しいなどの理由で虫歯や歯周病がひどくなるまで放置してしまっている方は多いと思いますが、「定期健診を受けている人」と「歯が痛い時だけ通院している人」では、歯を失う本数が40代で3倍、60代以上で10倍の違いがあるという研究データがあります。※
是非この機会に、予防の習慣をつけてみてください。何年か後に必ず、やっていてよかったと思って頂けるはずです。
当院では、虫歯や歯周病にならないために、患者さんのお手伝いをさせていただきます。歯のホームドクターとして、ご家族皆さんのお口の健康をお守りします。
※ 新庄文明氏(長崎大学大学院医師薬学総合研究科教授)が大阪大学医学部公衆衛生学教室在籍中に行った研究
予防歯科の治療
定期健診
虫歯も歯周病も早期発見・予防が大切です。半年に1回程度、お口の中を丁寧に診察いたします。
歯のクリーニング・歯石除去
通常の歯磨きでは落ちない汚れや歯石を、専用の器具で綺麗に落とします。
歯石の部分には、細菌が巣くって歯肉に炎症を起こし、歯肉炎から歯周病へと進むため、歯石除去は歯周病予防・治療としてとても大切です。
ブラッシング指導
患者さんお一人お一人の歯の形状に合った歯ブラシを選び、効果的なブラッシング法を指導します。特に大人の方には、歯周病の改善や予防に効果のある「歯肉若返りブラッシング」をお薦めしています。
予防歯科は、保険診療で行います。
文京区の歯周疾患検診・妊婦歯周疾患検診を受診いただけます
当院は文京区の指定医療機関となっておりますので、対象の方は無料で検診を受けていただけます。
検診ご希望の方は、お電話もしくは予約フォームから事前にご予約をお願いいたします。ご予約の際に「文京区の検診希望」とお伝えいただけますとスムーズです。
文京区歯周疾患検診
対象年齢の方は無料で受けられます。
30・35・40・45・50・55・60・65・70・76・81歳の方
対象の方には区役所より「文京区歯周疾患検診通知(受診券)」が送付されます。
受診方法
事前にお電話もしくは予約フォームからご連絡ください。検診当日には、区役所から送付された受診券をご持参ください。
診療のご予約
文京区妊婦歯周疾患検診
歯周疾患に罹患しやすくなる妊婦の方に妊婦歯周疾患検診を実施しています。
検診は無料で受けられます。
検診内容
歯周組織検査/口腔内検査/保健指導
受診方法
・事前にお電話もしくは予約フォームからご連絡ください。
・母子健康手帳交付の際に一緒に渡される「母と子の保健バッグ」に受診票が同封されています。検診当日に、この受診票をご持参ください。
診療のご予約
歯肉若返りブラッシング
歯肉を若返らせるとは・・・
健康な歯肉は引き締まったピンク色をしていますが、歯周病に感染すると赤くぶよぶよした状態になり、歯肉から出血することもあります。歯周病の大きな原因は、加齢によって歯肉の縁まで新鮮な血液が行き渡らなくなり、歯肉の粘膜が弱くなって細菌に感染しやすくなることです。
歯肉の先端は血管がきつくUターンしているため、血液がうまく流れずよどんでうっ血し、歯肉が弱ってしまうのです。そんな歯肉を、若々しい健康な歯肉に戻す方法が「歯肉若返りブラッシング」です。
通常の歯科医院で指導されるブラッシングは、「プラークコントロール」といって歯周病菌のかたまりであるプラーク(歯垢)を歯ブラシで丁寧に取り除く方法ですが、この方法だと毎回15分以上も時間をかけなくては効果が出ないため、多くの方が挫折してしまいます。
「歯肉若返りブラッシング」は、そのように歯周病菌を取り除くのではなく、菌がいてもそれをはね返す丈夫で健康な歯肉を作るブラッシング法です。2分程度の短い時間で効果的に歯周病を予防することができますので、是非ためしてみてください。
「歯肉若返りブラッシング」のやり方
歯肉の縁は、血管がきつくUターンするところなので、すぐに血液の渋滞(うっ血)が起こって、新鮮な血液が歯肉の先まで届かなくなり、細菌のすみかになりやすくなります。
歯ブラシを、歯肉の縁より少し下にあて、少し強めに圧迫すると、歯肉の血管はいったん平たくなり、中に渋滞していた血液は先のほうに流れだします。
毛先で圧迫しながら、歯肉の中の血液を縁の方向に押しやるように、歯の先端に向けてブラッシングします。毛先が歯肉を離れると血管は解放され、新鮮な動脈血が流れ込んできます。これを何回も繰返します。
(出典:「抜かず削らず歯を治す」 齋藤季夫著)
「歯肉若返りブラッシング」のポイント
- 歯ブラシは、はじめは軟らかいものを選び、慣れてきたら少しずつ硬いものにしていきます(あまり硬すぎない中程度の硬さまで)。
大きさは使いやすいものでかまいません。 - 1日2回、朝起きたときと夜寝る前に、2分ぐらいずつおこなってください。
毎日欠かさずに続けることが大切です。歯肉の腫れや出血がひどいときは、回数や時間を増やします。 - 歯周病で歯肉が弱っているときに始める場合は、最初の3日間くらいは歯肉を傷つけないように圧をあまりかけずに行います。
そして、だんだん強くブラッシングするようにしていくと、2~3週間たった頃には強い圧をかけても歯肉が傷つかなくなります。 - はじめのうちは出血することがありますが、これは歯肉の縁でうっ血している古い血液が、弱った歯肉からしみ出してくるためですので、出血しても圧を弱くしないでください。ブラッシングを続けるうちに歯肉が強くなって、出血しなくなってきます。